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「経理を楽にする」CMは間違っている

【経理を楽に簡単にする】
テレビコマーシャルで、俳優とお笑いの女性を使って
「いかに経理が煩雑で大変な部署か」を訴えて、「経理を楽に簡単にする」ソフトの宣伝である。

これ、誰に訴えてるの?

経理の方に迎合している
経営者に訴えている

う~ん

経理に人に訴えても、仕方がないですよね
「そうだよ!私たちは大変なんだよ!でも、会社は分かってくれないから」

決裁権のある経営者に訴える?
「うちの会社は、そんな馬鹿なことしてないよ」で終わるでしょ
社員想いの人だったら、あるいは、「経理は大変なんだな」と思うかもしれないけど、

このCM、何がいけないかって

「社員を楽にしましょう」
という部分が、共感が持てないと思うのです。

社員は、そりゃ、「楽したい」とは思っていますよ。
でも、実際に会社で、やることを取り上げられて、楽々な日常を送っていた身からすると、「楽なことは、つまらない」のです。

大事なことなので、もう一度言います
「楽なことはつまらないのです」

そもそも、経理の社員にしたって、「もっと楽になりたいです!」って、言えますか?
言えないでしょ!

そこは「効率化」なんですよ
効率化して、空いた時間で何をやるんですか?
そこまで提案しましょうよ

効率化して、やっと定時で帰れる、なんて、レベルが低いですよ

私、経営支援の延長で、人事の実務をすることはよくあるのですが、
経理実務も総務実務もお手伝いすることがあります。

本来、経理の仕事は、その優先順位からすると
① 会社の経営状況を正しく書きまとめる(対税務署)
② 先読みが出来る資金繰り表の作成
③ 買掛、売掛、納税を遅延なく、正しく行う(信用)
④ 対外的に見栄えの良い試算表の作成(表現が微妙)
⑤ 経費の削減(これは、最後だと思うのです)

やることがたくさんあるのは事実です。
経費の精算なんて、目的ではなく、上記の結果を出すための過程の作業です。
で、もちろん煩雑です。
ですが、順番が違うのです。

Q「御社では、上記の①~⑤のことは出来てますか?」
A「いえいえ、経理は忙しすぎて」
Q「効率化するにはこんな方法がありますよ」

そうでないと、まず、同意してもらえないですよね。

「経理は大変だから、楽にしてあげて!」
なんて唐突に言われても
「ふざけるな!」って営業の中村君に怒られますよ

しかも、さっきも言いましたが、「楽なこと」の恩恵は長続きしないのです。
一時だけ嬉しいと思うだけです。
それよりも、
空いた時間で、こんなことも出来るようになって、会社はそれを今以上に評価してあげるよ
という状況が望ましいのです。

この、「会社はそれを評価してあげるよ」が大事なのです。

ただ、会社に「判断基準」がないと、なかなか難しい。
何が評価されるのか、されないのか
それが明記されているのが人事考課表だったり、職能級の定義表だったりするのですが、中小企業には、ほぼないですよね。
私が経営していた会社では、有りましたよ。
もっとも、それは、社長が一方的に提示するのではいけないのです。
こういうのを簡単に作るコンサルタントもいますが、他人に作ってもらったものではだめなのです。
社員と試行錯誤をしながら作っていくのです。
私は、そういうお手伝いをしています(と、少しCM)

もうちょっと言うと
「クレドを作る」コンサルタントは、史上最低にダメですよ。
クレドは会社から社員へ一方的に与えてはいけないのです。
社員と一緒に作るものがクレドです。
正しいコンサルタントは「クレドを作るお手伝いをします」なのです。

そして、職能定義表などを作る前提で、判断基準の元になるものが必要です。

それが、経営理念です。

経営理念が無い会社は言語道断
社長一人だけの会社でも絶対に無いとダメです。

経営理念は、社外に人に見せるのが目的じゃないんですよ。
社員に対してみせるのが第一義なのですよ。
社員の腑に落ちている状態で、「うちはこういう会社ですよ」と社外の人に見せる物なのです。

壁に掛けているだけじゃだめですよ

これも、社員ととことん話し、訴えかけるのです。
これが、最初にやらないといけないことです。

社員活性化の順番
① 経営理念の共有(必要であれば、経営理念のマイナーチェンジ)
② 経営ビジョンの共有
③ コアコンピタンスの確認
④ 職能給の内容の定義(会社が社員にやって欲しい事を伝える)
⑤ 人事考課表の策定
⑥ 経営計画のトップダウン
⑦ 各部、個人の行動計画のボトムアップ
⑧ 中間チェック

これに付随して、コミュニケーションやモチベーションアップ策など、社長の仕事の中で社員に対して行わなければいけないことはたくさんあります。
勿論、顧客に対する取り組みもあります。

イライラして、効率の悪いパワハラなんてやっている暇はないのです。
怒鳴り散らして効率が上がるわけはないのです。
社長は、効率と効果をもっと考えなければいけません。
効率が最も良いのは
「ほっておいても、社員が、社長の意をくんで活動してくれる」ことでしょ?
なんで、そのための行動をする社長は少ないのでしょう?

自由闊達と自由放任はまったく違います。

本来、社長は、
① 社員が正しく、意のままに活性化してきた
② 会社のことにそんなに時間を取られなくなってきた
③ 他の事業部を立ち上げようか?
④ もう一つ会社を作ろうか
⑤ 業界全体のことを考えてみようか
⑥ 社会貢献をしてみようか
というのが、正しい流れだと思っています。

日々の業務に一喜一憂するのではなく、今後の飛躍のために、社員と語り合うことから始めてみませんか?

最後に言いますが

初めからダメな社員なんていません、存在しません

何かが原因でそうなっただけです。
そうなった原因のほとんどは社長です

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